日本代表を率いる森保一監督(FIFAランキング18位)は、9月10日に行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第2戦でバーレーン代表(同80位)に5-0で快勝しました。しかし、試合中にはバーレーンサポーターによるレーザーポインターでの妨害が発生し、森保監督は試合後の会見で、この行為に対して苦言を呈しました。
PK妨害にも冷静に対応した上田綺世選手
日本代表は初戦で中国に7-0で圧勝し、アウェーのバーレーン戦でも安定した試合運びを見せました。試合の前半、相手のハンドで得たPKをFW上田綺世が蹴る場面で、観客席から上田選手の顔にレーザーポインターが向けられました。視覚的な妨害があったものの、上田選手は冷静にゴールを決め、1-0で前半を終えます。
後半に入ると、攻撃陣がさらに活性化。伊東純也選手の投入もあり、上田選手は追加点を挙げました。さらに、MF守田英正選手が2点を追加し、途中出場のFW小川航基選手もゴールを決めるなど、最終的には5-0で快勝。この勝利で、日本代表はアジア最終予選を快調に進めることとなりました。
森保監督がレーザー妨害に対する苦言
試合後の記者会見で森保監督は、上田選手がPKを蹴る際に観客席からのレーザーポインターによる妨害行為に触れました。また、MF堂安律選手もコーナーキックの場面で同様の妨害を受けており、SNS上でも多くのファンがこれに対して厳しい意見を寄せていました。
森保監督は会見で次のように述べています。 「まずは国によって文化や価値観が違うのは多様性として受け入れるべきだと思っています。しかし、今日の試合ではお互いの国歌の際にブーイングがあったり、試合中に選手のプレーを妨害するような行為が見られました。レーザーが選手の目に当たったりすると、彼らに害が及ぶ可能性があるため、そういった行為は止めていただきたいと思います。バーレーンチームは非常にフェアなプレーをしていましたので、サポーターもその姿勢を見習ってほしいと願っています。」
過去にもレーザー妨害が発生
日本代表は過去にも似たような状況を経験しています。特に2013年3月27日に行われたワールドカップ最終予選ヨルダン戦では、ゴールキーパーの川島永嗣選手やMF遠藤保仁選手が、セットプレーの際に緑色のレーザーで妨害されたことがありました。こうした行為は、選手の集中力を削ぐだけでなく、目に重大なダメージを与える可能性があるため、FIFAなどの国際的なサッカー機関でも強く非難されています。
サッカーはフェアプレーの精神が大切
サッカーは競技の性質上、国境を越えて多様な文化や価値観を持つ国々が対戦します。だからこそ、フェアプレーの精神が重要であり、どの国のサポーターもその精神を尊重する必要があります。森保監督の指摘通り、バーレーン代表はフェアなプレーを見せましたが、サポーターの行為がそのフェアプレーの精神を損なう可能性があるのです。
今後も日本代表は国際的な舞台で戦い続けますが、選手たちが最善のパフォーマンスを発揮できるよう、全ての試合が公正な環境で行われることが求められます。また、観客やサポーターもスポーツマンシップを持って応援することが大切です。
まとめ
森保監督は、バーレーンサポーターによるレーザーポインター妨害に対して苦言を呈しましたが、同時に相手チームのフェアなプレーを称賛しました。サッカーはフェアプレーが基本であり、どのような文化的背景があろうと、選手に対して害を及ぼすような行為は決して許されるものではありません。今後も日本代表の戦いが続く中で、フェアな試合が行われることを期待します。
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